倫理や道徳について

倫理や道徳などのルールは、

普遍的なものではなく

時代や場所によって違いがある。

また社会的状況に応じて変化する

ものである。

ギリシャの哲学者ソクラテスが説いた

普遍的な概念は存在するかどうかさえ

不明である。

そのため宗教は問題である。

簡単に普遍的な概念があるように

思わせるからである。

宗教を必要としていたのは、

当時の社会的状況が影響している。

当時の社会的状況は封建社会であり

支配する側は、

無知な民を支配する上で都合が

いいから宗教を利用していたのである。

いっぽう哲学は、

普遍的な概念がないことにより

本質を失っている。

そのため科学的方法を取り入れて

複雑怪奇な学問になってしまった。

伝統的な哲学は、

普遍的な概念を基礎にして

展開されてきた。

しかし近年の哲学の研究が進むにつれて

普遍的な概念が不明であり認識不可能な

ものだと判明した。

そのため形而上学の限界が指摘されている。

とはいえ倫理や道徳は、

伝統的なルールを基礎にしてつくられる。

そのためルーツを辿れば固有の

ルールが判明すると考えられる。